出会い

アポロと私たちの出会いは2000年6月4日でした。
夏に子犬を迎えるのはかわいそうかなと思い、秋になったらと思っていました。
でも、当時共働きだった私たちはいろいろ不安もあり、犬と暮らす心構えなど聞いておこうと
「お話を聞いて秋に備える」ためにブリーダーさんのところへ行きました。
「ちょうどゴールデンの女の子がいますよ。見るだけでもどうぞ」とのお話。
で、でもみなさん！！「見るだけ」は悪魔のささやき。このせりふにはお気をつけください。
はっきり言って「見たらおしまい」です。
でも、私たちは見てしまったのです。しっぽふりふりのかわいい子犬。
「考えて、来週か再来週またきます」と言った私たちに追い討ちをかけるブリーダーさんの一言。
「２週間たつと違う犬になってますよお」
そのときはわからなかったけど、今ならわかります。子犬は１日１日成長しちゃうんですねえ。
かわいいさかりの２週間を無駄にするなんてもったいないって感じです。
そして、「みるだけ」のつもりの私たちはその日アポロを連れて帰ってきました。

だってこんなにかわいいんだもの。。。

育児ノイローゼ

こうして、アポロと私たちの生活が始まったのですがまあなんと大変だったことか。
私は犬と暮らすのは初めて。王様は昔実家で飼っていたものの、自分で世話をしたことはなくもちろん、昔のことだから犬＝外の犬小屋。ほとんど犬初心者の私たちは毎日が戦争でした。
だって、仕事でへとへとになって帰ると、サークルの中でウンチとしっこにまみれたワンコが待ってるのよ〜（泣）
疲れた体で、サークルのお掃除。そして汚れた体を拭いてやり。
でも朝目覚めると、またウンチにまみれているんだなこれが。
しかも、最初の一ヶ月かなんかはシャンプーしないでね、子犬だから。っていわれたので足を洗うのと、体を濡れタオルで拭くだけ。　なんかきれいになってないような気が。
とてもくさいような気が。
お向かいの華ちゃんちの奥さんとお嬢さんがアポロを見にいらして、いとおしそうに抱いていったんだけど
「こんなくさいもん、そんなにかわいいか？？」とちょっと思った私だった。
忘れもしない、６月２７日。私の誕生日の朝は、２階まで漂う香ばしいにほひで目覚め、そして誕生日の晩もうんちの後始末で終わっていったのだった。あんな印象深い誕生日は今までなかったよ（泣）
仕事から帰ると、ウンチの跡はあるのに「ブツ」がない時もあったりして。
「食ったな〜！」「うわー。その口で私をなめるな！！」ってな感じ。
でもいつからか、１２時間以上のお留守番ができるようになったのよ。
それがいったい何ヶ月からだったか良くおぼえてないんだけど、もし今育児ノイローゼの方がいらっしゃったら
大丈夫よ〜。その日々は永遠には続かないからと言ってあげたい。
当時の写真を見ると私の表情が泣き笑いのような顔で笑えます。